コンテンツに、検索が触手を伸ばしだした。

米ヤフー、音声ファイル専用検索エンジンのベータ版公開

 米ヤフー社は3日(米国時間)、音声ファイル専用の検索エンジン『ヤフー・オーディオ・サーチ』のベータ版を公開した。主要オンライン音楽ストアがダウンロード販売している音楽ファイル、ポッドキャスト、ニュース音声など、ウェブ上にある5000万以上の音声ファイルから検索できる。

上流であるオンデマンドサービサーと、下流のダウンロードユーザー(Podcastを作り発表してる人たち)両方からコンテンツを引っ張り出せる技を使い始めたのだな。

どういうことかというと、普通コンテンツホルダーは、自分の管理する棚に収めた商品のリストを使って商売をする。リストにないものは調達できないので販売することは出来ない。
だから、提携などをして棚に収まる商材を増やすわけだ。
ぷららやNTT Com、あとUSENなど、豊富にコンテンツの収まった棚を持ったホルダーたちは、そのリストをよその店頭にも提供することを最近やっている。
こんなのとか、こんなのとか、こんなこと。

ところが、検索エンジンでは、ネット接続されて検索されることを容認していれば、どこの記憶メディアの中だろうが、入っていってリスティングすることが出来る。

いわば、自分の管理する棚だろうが、よその店の棚だろうが、人んちのお勝手の棚だろうが、みんな商品在庫として台帳に書けるわけだ。
そして、実際にはその商品を自分の手で売ることは無くても、どの商品がどこに行けばあるか知っている。そして調達できる用意もある。となったら、こんな頼れる販売員はいないだろう。

あと、同じく検索大手のGoogleも同様の戦略を投入してくると思われる。
そうしてユーザーと接するフロントが、その網羅性の強大さによって検索系に占められていくと、
「Aという店も、Bという店も、よく知らないけど、YahooかGoogleに行けば、ほしい物が手に入る。」
というふうに、中継しているポータルの存在感が希薄化する気がしてならない。


ところで、技術的な疑問がある。

CNETのどなたかの記事で、ムービーファイルにメタタグを入れられれば、ファイル単体でガシガシ検索できる。しかし、現状それは難しい。
メタタグに代わり、今、検索できる方法を探索中。と書いてあったのを記憶しているが、もう糸口が見つかったというのか。
種明かしが知りたい。

もし、メタタグを自動的に生成する方法があって、あとからでも付け加えることが出来るとなってたら、すごいこと。
過去に遡ったアーカイブでも、どんどんネットにリスティングされる可能性があるからだ。

この記事では、その辺には触れてないので、続報が欲しいところ。